- 渡邊 健太郎
「わかる・できる」だけでは合格できない!「知識を定着させる」本物の塾を探せ!~知らず知らずのうちに時間を浪費している受験勉強~
最終更新: 2020年2月12日

こんにちは。学習塾ヘウレーカで数学と化学を指導している、渡邊健太郎です。
今回は、大学受験で結果を出すための「本物の塾」選びについて紹介したいと思います。
対象学年は、中高全学年です。しかし、「中1から現在まで学んだ内容は、大学受験まで絶対に忘れない」という自信がある方は対象外になります。
勉強の成果が結果になかなか表れない生徒は、具体的に次のような悩みを抱えていることがあります。
・ 勉強しても時間がたったら忘れてしまう。
・ 学校の定期試験や小テストの点数は取れるが、模試や過去問演習になると解けない。
このような悩みを抱えている方に、是非読んで頂きたいと思います。
実は、勉強の成果を出すためには、「わかる」「できる」「定着させる」というサイクルが非常に重要になってきます。
話を進めるにあたって、この「わかる」「できる」「定着させる」とはそもそもどういう状態なのかを確認します。
わかる:理解した状態。先生の話を聞いて、「わかった!」という状態。
できる:理解した問題を自分の力で解き切れた状態。
定着させる:解けるようになった問題が、大学受験まで忘れずに解き切れる状態。
それでは、一般的な集団授業塾と個別指導塾が「わかる」「できる」「定着させる」の3つのステップのうち、どのステップまで指導しているのかを以下に示します。

① わかる、②できる、③定着させる、という3つの観点のそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。
① わかる
皆さんが通われている塾ではどの講師の方も分かりやすい指導をしているはずです。
正直、塾による差はほとんどありません。仮に、分かりやすくないと感じる場合は、今すぐに転塾を考えることをお勧めします。
② できる
集団授業塾と個別指導塾の決定的な違いは、生徒が自分で解き切る事をどれだけ大事にしているのかによると言えます。
それでは、集団授業塾と個別指導塾の指導スタイルを比較しながら、その違いを詳しく見ていきましょう。
集団授業塾での一般的な指導は、
・ 一人の講師が数十人の生徒に対して一方的に解説をする。
・ 生徒は板書されたものを、ノートに写す。
というものです。
※最近では授業時間内に演習の時間を取る塾もあります。
個別指導塾での一般的な指導は、集団授業塾での内容に加えて、
・ 生徒の疑問点や、生徒が理解できていないポイントを適切に見抜いて解説
・ 間違えた問題に対し、生徒の長所を生かす思考法で解説
・ 生徒の短所を補うための分析を行い、対策を講じる
といった特徴があります。
つまり、個別指導塾の強みとしてあるのは、「最大公約数的(みんなが解く)方法」ではなく、「生徒の長所・短所を考慮した効果的な方法」で指導を行うところにあります。
ここまでは、一般的な塾で指導されている「わかる」「できる」についての話をしましたが、これだけでは難関大の受験を突破する力は不十分。
なぜなら、上記2つのステップだけでは、学んだ知識を大学受験まで身に着けた状態でいることができないからです。
つまり、難関大・医学部合格のためには、「定着させる」ことまで指導することが必要不可欠であり、最も重要な指導と言えます。
ここまで指導する塾こそが「本物の塾」だと、私は思います。しかし、講師の負担が格段に大きくなるので、「定着させる」段階まで指導し切れる塾が少ないのが現状です。
③定着させる
皆さんは疑問に感じたことはありませんか。
なぜ、塾で同じ授業を受け、同じ課題に取り組んでいるのに、成績が大きく開いてしまうのか?
私は、この要因を、「定着させる」勉強方法の質の差にあると考えています。
つまり、模試や受験までに定着している知識量に差が生じている、ということです。
さらに、この現象が生じる理由は、
集団授業塾・個別指導塾に限らず、「定着させる」勉強が生徒個人に任されているからです。
その結果、この勉強法が身についているか否かで、1ヶ月後、半年後、1年後と時間が経過するにつれて、定着している知識量の差がどんどん広がっていくのです。
この差が、模試や大学受験で結果として返ってくるのです。
実際に入塾の相談に来た高校2年生で、「定着させる」勉強法が身に着いておらず知識の多くが曖昧な状態だったがために、中学生の内容から再度勉強し直した生徒もいました。
受験が近づいた時にこんな無駄な時間を使わないようにするうえでも、今すぐ「定着させる」ための勉強法を身に着けることが大切になってくるのです。
皆さんがこれから塾を探す際には、「わかる⇒できる⇒定着させる」の3つのステップを確実に踏んでいる塾を探すことをお勧めします。
次回の記事では、難関大・医学部合格に必要不可欠な「定着させる」勉強法のポイントを、ヘウレーカで実際に私たちが活用している復習サイクルを紹介しながらお伝えしたいと思います。
渡邊健太郎