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  • 渡邊 健太郎

SMARTな目標を最大限生かす現状分析~目標は立てっぱなしで終わらせるな~

最終更新: 2019年12月31日



こんにちは。学習塾ヘウレーカで数学と化学を指導している渡邊健太郎です。


前回は、効果的な学習を行うための、「SMART」な目標設定の話をしました。もちろん、学習の質を追求するのであれば、目標と学習の成果とのギャップを分析し、分析内容を次の学習に反映させることが必要不可欠です。


そこで、今回は学習の成果を把握する際のポイントについて話そうと思います。今回お話しする内容は、Gmap-cの「②Measure:現状・成果の把握」に相当します。


そもそも、現状・成果を把握することはなぜ重要なのでしょうか。それは、学習する上での優れた点や改善点が、目標と成果のギャップから導き出されるからです。早速、具体例から示します。ここでは、前回のGoalも一緒に示しています。


効果的なMeasureを行う際のポイントは以下の3つです。

(A)定量的な測定

(B)定性的な測定

(C)学習項目抽出


それでは、各項目について見ていきましょう。


(A)定量的な測定

そもそも、定量的な測定とは数値を用いた測定方法の事を言います。具体的な数値を用いて分析を行うことで、学習の成果を客観的かつ正確に把握することができます。具体例で示した学習時間や正答率のように、数値で書けるものは定量的な測定を行います。数値を用いた分析を行うことで、目標と成果のギャップを把握しやすくなり、改善策を検討するための第一歩になります。


例えば、上記の例では、(1)のテストの正答率90%という目標に対する成果は、前半が約90%、後半が60%でした。そして「なぜ後半の正答率が目標に達しなかったのか?」という観点から、改善策の検討を始める事が可能になります。このように、目標と成果のギャップが一目で把握できるようになるのです。


(B)定性的な測定

まず、定性的な測定とは、数値では表現できない感情や集中度合いなどの測定のことです。定量的な測定だけではなく、定性的な測定を行うことで、学習の質を向上させることができます。なぜなら、学習の質は感情や集中力などの数値化できない事に左右されるからです。例えば、上記の(2)では、数学の学習中に集中力が低下した、という定性的な測定を行っています。この事実から集中力が低下した要因を分析することで、集中力が低下する傾向を把握することが可能になります。


このように、定性的な分析を行うことで、自分自身の特徴を知り、学習の質の向上に繋げることができます。ここでのポイントは、感情・集中度などは感じたままに言語化することです。


(C)学習項目抽出

Measureを活用して、学習した内容の定着度を計測することも可能です。計測方法は、まず初めに学習内容の項目出しを行い、次に各項目に対する説明を行うというものです。ヘウレーカでは、生徒が書き出した項目を講師に説明をする、という形式をとっています。項目数については、まずは、1つの科目につき特に重要な2,3項目を目安としてください。


上記の例では、(2)の連立方程式の解き方を2通り示しています。例のように、何も見ないで項目出しとその説明ができれば、少なくとも当日の学習内容は定着していると言えます。逆に、説明できない項目に対しては、完璧には理解出来ていないと言えます。


このように、Measureを活用することで、定着度の確認も可能になるのです。なぜ学習直後に定着度の確認が必要不可欠なのかは、記憶のメカニズムに基づいた「定着させる」学習法で詳細にお話ししておりますので、併せてご確認頂けると幸いです。



ここまで、Measureを通して現状・成果の把握の方法について話してきました。次回は、これらを活用して、自身の課題などを分析する手法をお話し出来ればと思います。


渡邊健太郎

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