- 渡邊 健太郎
継続的な学習法アップデートのための仕組み~実践し続ける力を身に着けよう~
最終更新: 2020年2月13日

こんにちは。学習塾ヘウレーカで数学と化学を指導している渡邊健太郎です。
前回までは、学習の質を高める上でのポイントを、4つの手順(Goal, Measure, Analyze, Plan)を通してお伝えしてきました。今回の記事では、ここまでのポイントを今一度確認した後に、この学習法の効果を継続して向上させるための話をしていきたいと思います。
早速、以下にGmapそれぞれのポイントを示します。

各項目の重要性が説明できる状態であることは当然のこととして、学習効果を高めるためには、行動として実践し続けることが欠かせません。
そこで、ここからは、Gmap-cの最後の項目である「c(Control, Cycle, Continue)」の部分について深掘りをしていきたいと思います。
まずは、「Control:律する」についてです。
律するとは、G, M, A, Pの各項目のポイントを理解し、使いこなす努力をすることです。未熟なうちでも、決して雑に取り組まないようにしてください。まずは時間がかかっても、各項目のポイントを大切にして取り組む姿勢が大事です。誠実な取り組みを積み重ねていけば、おのずと実力が付き、Gmap-cを使いこなせるようになります。
次に、「Cycle:Gmapの手順を繰り返す」です。
これは言うまでもなく、G→M→A→Pの順番通りに分析を行うということです。同時に、Goalの内容が前回のPlanと繋がっていることも欠かせません。これが漏れなく実行できれば、Planで立てた対策を実行に移せるようになります。対策を考えただけで終わらせないためにも、Goal記入の際に必ず前回のPlanを反映させるようにしてください。
最後に、「Continue:継続する」です。
継続するとはつまり、習慣化することです。これまでも話してきたように、この学習法は継続させることで非常に効果を発揮します。しかし、皆さんも経験があることかと思いますが、継続させることは非常に難しいことでもあります。ですから、ヘウレーカでの生徒の取り組みを紹介しつつ、継続のポイントをお伝えしようと思います。
生徒がGmap-cを記入する流れは以下の通りです。
・生徒がヘウレーカ到着時に、Gmap-cを記入するための用紙を受け取る
・授業開始前にGoalを記入し、記入内容を講師と確認
・授業開始
・授業終了時、生徒がM, A, Pを記入
・Gmap-cを用いて講師と授業の振り返り
ここでのポイントは以下の2つです。
Ⓐ意識しなくても取り組める仕組みを作ること
Ⓑ自身を成長へ導くメンターを見つけること
まずは、意識しなくても継続できる仕組みを作っておくことです。ヘウレーカでは、生徒の来塾と同時にGmap-cを記入するための用紙を渡すことで仕組化しています。自分で学習する際でも、少し工夫をするだけで仕組化をすることができます。例えば、Gmap-cを記入するための用紙やノートを、翌日の一番初めに学習する参考書のページに挟み込んでみるという方法もあります。このように、学習前に意識をしなくともGmap-cに触れられる環境を構築することが大切です。
次に、自身を成長へ導くメンターを見つけることです。ここでの目的は、客観的かつ行動に移せる実践的なアドバイスを受けるためです。
ヘウレーカでは、講師がメンターに相当します。このブログをお読みの方は、例えば、同じ志を持ったお互いを高めあえる仲間と取り組んでみて下さい。ここで注意してもらいたいことは、ただの「友達」では馴れ合いになってしまう可能性が高いということです。この点を注意して頂いた上で、自身を成長させてくれるメンターと共に取り組むことを推奨します。
また、メンターをご両親にお願いする事もあるかと思います。しかし、中学生になると、親離れ・子離れの時期に突入します。この時期に親子共に自立するためにも、ご両親以外のメンターを探す機会としても活用してみて下さい。
ここまで、Gmap-cの「c(Control, Cycle, Continue)」について話してきました。Gmap-cのメカニズムを理解し、行動として実践し続けることで、社会人になっても役に立つ本物の学習法を身に着けましょう。そのためにも、今この瞬間から行動に移してみて下さい。
渡邊健太郎